メンヘラが恋人から大切にされない理由
こんなわたしにも、熱烈にアプローチしてくる男性がいないわけではない(回りくどい)。
その男性はアラフォーの自営業、おそらくそこそこ稼いでいて、頭もよく、読書好き。
ここまでは私の好みにぴったりと合致している。
さらに、会うたびに「僕と付き合ってください」と求愛される。
現在の彼氏とうまくいっていないなんて言おうものなら「じゃあ別れて僕と付き合ってください…」と続く。
SNSに「鎌倉に行きたい」と書こうものなら「じゃあ僕と付き合ってください」とコメントが飛んでくる。
こんなに熱心に求愛できるものかと驚くものだ。
最後のは少しストーカーじみている。
それならその男性で手を打てばいいのでは?とよく言われる。私自身もそう思う。それなのに、その気になれない。
なぜか?
なぜなのか?
自分の性質を憎むしかない。
すごく申し訳ないけれど、男性から非モテのかほりがプンプンする。
なんならメンヘラの香りすらある。
(自分もメンヘラのくせに他人のメンヘラには厳しい。
だってメンヘラにメンヘラは受け止めきれないから。
自分に甘く他人に厳しく。)
じっと私を見つめる目を「うれしい」ではなく「きもい」と思ってしまう。
悲しいかな。
これが恋愛工学でいうところのに「非モテコミットメント」と「フレンドリーシップ戦略」というやつなのか。
おー、こわいこわい。
そこから一つ学んだことがある。
学校では、まじめで誠実で一途であることをよしとする。
でも、恋愛においては全くそうではない。
私自身も、一人を真剣に愛して、大切にしている時ほど、ひどい扱いを受けた。
つまり、一人に依存状態になればなるほど、悲しい結末が待っていた。
その結果メンヘラ化して音信不通。これがいつものパターン。
反対に、相手に対して雑にあしらえばあしらうほど追いかけられた。
「追われれば逃げる。逃げられれば追う」
不毛ながら、これが生き物の本能であり、真実なのかもしれない。
例の誠実系アラフォー男性が私のことを追ってくるのは、私が絶対になびかないからだろう。
その間にわたしが別の男性を追いかけるのは、その男性をつかまえることができないからだろう。
だから、メンヘラはダメなんだ。
一人に固執してはいけない。余裕を持とう。
よし、わたしは追われる女になろう。