同棲解消して1年、いまおもうこと
ゴミ捨てのために家を出たら、かすかに金木犀の香りがした。
この家に引っ越してきたときは、金木犀が迎えてくれた。
長年付き合った彼と別れて、もうすぐ1年。
同棲していた家を出るという決断は、当時の私にとって軽いものではなかった。
長くいた場所を離れる不安。
でも、そこにとどまることはもうできなかった。
思い出すと、今でも悲しい気持ちになる。
けれど、もう戻ることはできないし、戻ったところで幸せは待っていない。
だから後悔はしていないし、大きな決断をした自分を褒めてあげたい。
たった一人の自分だから、わたしは私の味方でいてあげるつもり。
この1年、色々なことがあった。
ストーカーに遭った。
危害を加えられそうになった。
体を崩して寝込んだ。
仕事でトラブルが起きた。
その色々を、一人で乗り切った。
この1年、たったひとりでよく生きてきたよ。
そして同時に、長年の目標をふたつ叶えた。
だからわたしは、わたしの生き方に悔いはない。
だからもう私は一人で生きられる。
もう大丈夫。
秋雨が降ったとしても、金木犀のように気高く生きてみせます。